猫を飼うのにかかるお金ー初期費用と毎月の目安、そして想定外の話

猫を迎える前に
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猫を迎えたい。気持ちは固まってきた。でも、実際いくらかかるんだろう。ここがぼんやりしていると、最後の一歩が踏み出せませんよね。お金の話は夢がないようでいて、実は猫との暮らしを長く続けるための、いちばん現実的な準備だと思っています。

この記事では、迎えるときの初期費用、毎月かかるお金、年単位のお金、そして26年やってきて「これは想定外だった」というお金を、順番にまとめました。金額はすべて一般的な目安です。地域やお店、猫の体質でも変わるので、幅をもって見てください。

この記事でわかること

  • 迎えるときの初期費用の目安
  • 毎月・毎年かかるお金の内訳
  • 見落としがちな「想定外」のお金
  • 削っていいところと、削らないほうがいいところ

迎えるときにかかる初期費用

初期費用の目安は、グッズ一式で2〜5万円ほど。譲渡会や保護団体から迎える場合は、これに譲渡費用が加わります。

品目目安ひとこと
トイレと猫砂3,000〜8,000円まずは定番の形でいい
フード・食器3,000〜6,000円迎える前と同じフードから始める
キャリー3,000〜8,000円通院で必ず使うので最初に必要
爪とぎ1,000〜3,000円家具と壁を守る投資でもある
ベッド・毛布0〜3,000円段ボールと古タオルでも喜ばれる

譲渡費用は3〜6万円程度のことが多く、ワクチンや不妊手術など、その子にすでにかかった医療費の実費という位置づけです。「保護猫なのにお金がかかるの?」と思うかもしれませんが、内訳を見ると納得の金額ですし、迎えたあとに自分で通う手間と費用が先に済んでいる、とも言えます。

避妊・去勢がまだの子なら、手術代として2〜4万円程度を見ておきます。自治体によっては助成金があります。なお、そろえたグッズを迎えた日からどう使うかは、最初の1週間でやるべきことに書いています。

毎月かかるお金

毎月の目安は、1匹あたり5,000円〜1万円ほど。内訳はほぼ「フードと猫砂」です。

項目月の目安
フード(主食・おやつ)3,000〜6,000円
猫砂1,000〜2,500円
その他の消耗品500〜1,500円

フードは値段の幅がとても広い項目です。猫砂も種類で単価がかなり違うので、猫砂の種類と選び方を参考にしてください。

多頭飼いの場合、タワーや爪とぎは共用できますが、フードと医療費はきっちり頭数分かかります。わが家は3匹なので、フードの減りは体感では4匹分です。誰かが誰かのぶんを食べています。

年に1回、または不定期にかかるお金

  • ワクチン接種:年3,000〜8,000円程度
  • 健康診断:5,000〜15,000円程度。若いうちは年1回、シニアは年2回が勧められることが多い
  • ノミ・マダニ予防:通年か季節限定か、獣医師と相談

ここまでを合計すると、1匹あたり年間10〜15万円前後になります。

26年やってみて「想定外」だったお金

ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。表に載らないお金の話。

ひとつめは、病気とケガの治療費。猫の医療費は全額自己負担で、通院が続くと月に数万円になることもあります。しかも猫の体調不良は、なぜか夜間や連休に起きがちで、時間外診療は割増になります。うちの12歳の子は定期通院をしていて、検査のたびにお札が羽ばたいていきます。年齢や体質によっては獣医師の指導で療法食に切り替わることもあり、そうなるとフード代も一段上がります。若いうちは健康そのものでも、シニア期に医療費の山が来る。これは26年で確信していることです。

ふたつめは、買い直しのお金。よかれと思って買ったベッドで一度も寝ない、高いおもちゃより梱包材のほうが人気。猫あるあるとして笑い話になりますが、財布には地味に効きます。グッズは安く試してから、が鉄則です。

みっつめは、家のお金。爪とぎで壁紙の張り替え、脱走防止の網戸補強、夏の留守番のエアコン電気代。「誰もいない部屋に冷房」には最初こそ抵抗がありましたが、すぐ慣れました。猫のためなら、人は変われます。

ペット保険はどうする?

入るかどうかは、考え方次第です。保険料は月1,500〜4,000円程度が中心で、生涯で見るとまとまった額になります。その分を貯金で備える家もあれば、高額治療への安心を買う家もあります。大事なのは、保険に入るか、猫用の貯金をするか、どちらかはやること。何も備えないのが、いちばん危ういと思います。検討するなら、補償割合・免責・シニアでの更新条件を確認してください。

生涯でいくらかかる?

猫の寿命を15年ほどとすると、生涯費用は130〜200万円程度といわれます。大きな数字ですが、月に直せば1万円前後。この金額を「15年払い続けられるか」が、迎える前に自分へ聞いておきたい質問です。ちなみに最近の猫は長生きで、20年近く一緒にいられることも珍しくありません。それは費用が増えるという話であると同時に、とても幸せな誤算です。

削っていいところ、削らないほうがいいところ

削っていいのは、グッズのグレードです。ベッドもおもちゃも、高級品と段ボールの区別は猫にはあまりありません。むしろ段ボールが勝ちます。

削らないほうがいいのは、フードの最低ライン、トイレの清潔さ、ワクチンと健康診断です。とくに健診は「元気だから行かない」となりがちですが、猫は不調を隠す名人です。数千円の健診が、数十万円の治療を防ぐことがあります。

よくある質問

Q. 初期費用は全部でいくら見ておけばいいですか?
グッズ2〜5万円に、譲渡費用や手術代を足して、10万円ほど見ておくと安心です。

Q. 月いくらあれば飼えますか?
食事と猫砂で月5,000円〜1万円が目安です。ただし医療費の備えは、これとは別に必要です。

Q. 2匹目を迎えたら、費用は2倍になりますか?
グッズは共用できるものもあるため2倍まではいきませんが、フードと医療費は頭数分かかります。ざっくり1.7〜2倍を見ておくと現実に近いです。

Q. お金に自信がないのですが、飼わないほうがいいですか?
高いフードや立派なタワーは必須ではありません。ただ医療費だけは削れないので、毎月数千円の「猫貯金」か保険、どちらかの備えができるかを目安にしてみてください。

まとめ

  • 初期費用はグッズ2〜5万円+譲渡費用など。全体で10万円ほど見ておくと安心
  • 毎月は1匹5,000円〜1万円。年間では10〜15万円前後
  • 本当の山はシニア期の医療費。貯金か保険で備える
  • 削るならグッズ、削らないのは食事・清潔・健診
  • 生涯で130〜200万円。月1万円前後を「15年続けられるか」が目安

数字を並べると、ちょっとひるみますよね。でも、この金額の向こうにあるのは、毎朝ごはんを催促されて、夜は膝を取り合われる15年です。私は26年払い続けて、後悔したことは一度もありません。迎える前の心構えは猫を迎えるときに、猫と暮らす日々のことは猫と暮らすということに書いています。

金額はいずれも一般的な目安です。実際の金額は、お住まいの地域の動物病院や譲渡団体で確認してください。


書き手:猫と暮らして26年。現在は5歳・6歳・12歳の3匹(譲渡会と野良の保護出身)と暮らしています。記事の金額は一般的な目安と、わが家の経験にもとづくものです。

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