猫を迎える前に揃えるもの・部屋の準備ー最初に必要なのは6つだけ、という話

猫を迎える前に
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迎える日が決まった。うれしくて検索したら「必要なもの20選」が出てきて、カートに入れる手が止まる。全部いるの?とサイトを眺めていました。

先に言ってしまうと、迎える日までに絶対に要るものは6つだけです。あとは猫が来てから決めたほうがうまくいきます。部屋の準備は「足す」より「危ないものを引く」が先。この記事ではその2つを中心に、1週間前からの段取りまでまとめました。

それぞれいくらかかるかは猫を飼うのにかかるお金に、迎えた当日からどう過ごすかは最初の1週間でやるべきことに書いています。この記事は、そのあいだの話です。

この記事でわかること

  • 迎える日までに必須の6品と、様子を見てから決めていい品
  • 部屋で先に片づける「危ないもの」と、用意する「隠れ場所」
  • 迎える1週間前・前日・当日朝、それぞれにやること
  • 26年でわかった「準備と猫の反応のずれ」

猫を迎える前に必ず揃えるものは?

迎える日までに必ず揃えたいのは、トイレと猫砂・フードと食器・水入れ・キャリー・爪とぎ・隠れ場所になるもの、の6つです。この6つがあれば、初日から猫が困ることはありません。

品目なぜ迎える日までに要るかひとこと
トイレと猫砂着いた瞬間から使う。譲渡元と同じ砂にする種類の違いは猫砂の記事へ
フードと食器譲渡元と同じフードを最低1袋急な切り替えはお腹をこわすもと
水入れ食器とは別に、2か所以上陶器など重いものが倒れにくい
キャリー迎える日の移動で使う。猫より先に要る上が開くタイプが後々楽
爪とぎ初日から爪はとぐ。ないと壁でとぐ段ボール製で十分
隠れ場所ケージ、または段ボール箱と毛布高価なベッドは要らない

ポイントは「譲渡元と同じ砂、同じフード」です。家が変わる日に、トイレの感触と食事の味まで変わったら、猫はどこで安心すればいいのかわからなくなります。準備品を指定してくれる団体もあり、その場合は指定が最優先です。猫砂そのものの種類や切り替え方は猫砂の種類と選び方にまとめています。

キャリーは、迎える日の移動で使うので「猫より先に要る」唯一の品です。上が開くタイプだと、通院での出し入れがぐっと楽です。選び方は猫のキャリーの選び方に、慣らし方は猫がキャリーに入らないで書いています。

爪とぎは、置かないと壁や柱でとがれます。猫にとって爪とぎは「やめる」ものではなく「場所を選ぶ」ものなので、最初から場所を用意しておくほうがお互いのためです。この話は猫の困った行動どうするで詳しく書きました。

隠れ場所とは、猫が自分から入れて、上と横が覆われていて、人の手が届きにくいと猫が感じられる空間のことです。わが家はケージを使いましたが、段ボール箱に毛布を敷いたものでも成立します。

猫が来てから決めていいものは?

おもちゃ・ベッド・キャットタワー・ブラシ・首輪は、猫が来てから好みを見て選んだほうが失敗しません。先に買うと、使われないまま押し入れに行くことが多い品目です。

  • おもちゃ:好みが極端に分かれます。羽根派、ねずみ派、ひも派、そして「ビニール袋がいちばん」派。最初は猫じゃらし1本で十分です。遊び方は完全室内飼いの猫向けの遊び方へ
  • ベッド:買わなくていいです。買うと段ボールで寝ます。これは26年変わりません
  • キャットタワー:登る子と登らない子がいます。性格を見てからで間に合います
  • ブラシ:毛の長さと嫌がり具合で選ぶものなので、来てから。猫がブラッシングを嫌がるも参考に
  • 首輪:完全室内飼いなら急ぎません。つけるなら迷子札とセットで

例外は、留守が長い人の自動給水器のように、暮らしの事情で最初から必要な場合だけ。(留守番の目安は猫の留守番に)買い物の楽しみは、あとに取っておいてください。

部屋の準備は「足す」より「引く」から

部屋の準備で最初にやるのは、猫にとって危ないものを片づけることです。飾るのも登る場所を作るのも、その後で構いません。

  1. 観葉植物・切り花。ユリ科は特に危険で、花粉や花瓶の水でも中毒になります。持ち込む前に必ず調べてください
  2. ひも・輪ゴム・ヘアゴム・裁縫道具。誤飲の定番です
  3. 電気コード。噛む猫がいます。カバーをつけるか家具の裏へ
  4. 薬・洗剤・アロマ・精油。猫は精油を体内で分解できません
  5. 人の食べ物。ネギ類、チョコレート、ぶどうなど。ゴミ箱はフタつきに
  6. 割れ物と、倒れる家具。猫は登ることを前提に考えます
  7. 洗濯機、浴槽の水、トイレのフタ。子猫は特に

誤飲とは、食べ物ではないものを猫が飲み込んでしまうことで、ひも状のものは腸を傷つけるため特に危険です。「飲み込んだかもしれない」と思った時点で、様子を見ずに動物病院へ。

全部を今日やる必要はありません。1と2は今日、3から7は迎える日までに、で十分です。

脱走防止は迎える前にやっておく

玄関と窓の脱走対策は、猫が来てからでは間に合いません。来た直後は環境に慣れておらず、すき間から出ていく可能性がもっとも高い時期だからです。

玄関は、ワイヤーネットやつっぱり式の柵で二重扉にします。100円ショップのもので十分です。いちばん危ないのは宅配の受け取りで、荷物に気を取られた足元を猫はすり抜けます。

窓は、網戸ストッパーと、開ける幅を制限する補助錠。網戸は猫の体当たりで外れます。ベランダは出さない、が基本です。賃貸でも、つっぱり式を選べば原状回復の心配はありません。場所ごとの作り方と、それでも出てしまったときの探し方は猫の脱走防止に詳しく書いています。

猫が落ち着ける「小さな部屋」を作る

最初は家全体を開放せず、隠れ場所・トイレ・水・ごはんが数歩でそろう小さな範囲を用意します。猫は広い空間より、把握できる狭い空間のほうが早く安心します。

ケージでも一部屋でも、ワンルームなら部屋の一角と段ボールでも構いません。コツは3つです。

  • トイレとごはんは離す。猫はトイレのそばで食べたがりません
  • 人の動線から少し外れた、静かな場所に。テレビの真横は避ける
  • 高い場所を1か所。棚の上でも、本棚のすき間でもいい

「うちは狭いから無理」と思っている方へ。猫に必要なのは広さではなく、安全と隠れ場所です。広いだけで隠れ場所のない家より、狭くても段ボールのある家のほうが、猫はよく眠ります。迎えた当日からの過ごし方は最初の1週間でやるべきことに、なかなか出てきてくれないときの考え方は猫を迎えたけど慣れてくれないに書いています。

いつまでに何をする?迎える前のタイムライン

準備は「1週間前に買い物と片づけ」「前日に設置」「当日朝に最終確認」の3段階で進めると、抜けがありません。

時期やること
迎える日が決まったら譲渡元に砂・フード・準備品の指定を確認。かかりつけ候補の動物病院を1つ調べておく
1週間前必須の6品を買う。危ないものを片づける。脱走対策を設置する
前日小さな部屋を組む。トイレに砂を入れる。キャリーに毛布を敷いて玄関に置く
当日朝窓と玄関を確認。家族に「今日は静かに」を共有。誰が最初に触るかを決める(答えは「誰も触らない」)

保護団体から迎える場合は、トライアルが始まる日が実質の「迎える日」です。申し込みから家に来るまでの流れは保護猫を迎えるまでの流れに書いています。

見落とされがちなのが「動物病院を先に調べる」です。迎えて1週間ほどで健康診断に行くことが多いからです。病院へ行く線引きは猫の体調不良のサインにまとめています。

わが家の場合|準備と猫はだいたいずれる

26年で3匹迎えて毎回思うのは、「準備したものと猫が気に入るものは、ほぼ一致しない」ということです。

ふかふかのベッドはにおいを嗅いで終わり、横の段ボールに入る。買ったおもちゃより、ペットボトルのフタで遊ぶ。毛布を敷いたら、毛布の下にもぐって平らになる。こちらの想定は、だいたい裏切られます。

逆に、なくて困るのは地味なものです。フタのないゴミ箱をあさられ、キャリーに敷くものを忘れて猫が滑り、爪とぎを置く前に柱がとがれる。派手な準備より、6品と危ないものの片づけ。それで初日は乗り切れます。

3匹目のときは物がそろっていたので買い物はほぼゼロでした。代わりに必要だったのは、先住猫と新入りをどう分けるかという部屋の使い方で、その話は先住猫との顔合わせに書きました。

よくある質問

Q. ケージは必ず必要ですか? 必須なのはケージではなく「隠れ場所」です。段ボール箱と毛布でも代わりになりますが、ケージがあると最初の数日の管理は楽です。

Q. ワンルームでも猫は飼えますか? 飼えます。必要なのは広さより、安全であることと隠れ場所です。上下運動ができる場所を1か所作っておくと、猫は狭さをあまり気にしません。

Q. 観葉植物はすべて処分しないとだめですか? ユリ科は必ず部屋から出してください。それ以外は届かない場所へ移すか、種類ごとに調べてから判断します。迷うものは別室へ。

Q. 子猫と成猫で準備は変わりますか? 基本は同じです。子猫は誤飲と浴室・洗濯機まわりの対策を厚く、成猫は隠れ場所と静かさを優先します。

まとめ

  • 迎える日までに必須なのは、トイレと砂・フードと食器・水入れ・キャリー・爪とぎ・隠れ場所の6つ
  • おもちゃ・ベッド・タワーは猫を見てから
  • 部屋は「足す」より「危ないものを引く」が先。脱走対策は猫が来る前に
  • 準備は1週間前・前日・当日朝の3段階
  • 譲渡元の指示が最優先。迷ったら「同じ砂・同じフード」

準備は完璧じゃなくていいです。猫は、こちらが用意した最高のベッドを無視して、段ボールを選びます。そういう生き物と、これから暮らし始めるのです。焦らなくていい、という話は猫と暮らすということに書いています。迎える日を待つあいだに、よかったら読んでみてください。

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